肝がんの原因と検査および予防法

肝がんが起こる原因

 

日本人に多いと言われる肝がんですが、それを引き起こす一番の原因は「肝炎ウイルス」です。肝炎と聞くと、C型肝炎やB型肝炎を思い浮かべる方も多いでしょうが、まさしくその2つのウイルスが、肝がんに深く関係しているそうです。
この2つのウイルスは、主に、輸血や性交渉、出産時の母子感染などから感染するものとなります。

 

C型肝炎ウイルスの場合、そのウイルスの感染力が非常に弱いことがわかっているので、性交渉や母子感染などの可能性は非常に少ないのですが、ニュースなどで大きく取り上げられているように、ウイルスに感染した血液を輸血したことや血液製剤の投与によって感染してしまったというケースがあります。

 

輸血経験のある方は、大量出血を伴うような手術をした経験がある場合、検査を受けることを促されていますから、まだ検査を受けていない方は早めに対処するようにしましょう。
B型肝炎ウイルスの場合、C型肝炎ウイルスよりも早く体制が整っていることから、現在B型肝炎に感染する患者数は減少しています。

 

肝炎ウイルスに感染すると、肝臓の炎症が長期に渡ってしまう慢性肝炎という病気になることが多くなります。
それにより、肝臓の機能が正常に働かない期間が長く続くことで、肝がんになるリスクの高い肝硬変へと移行することで、ますます肝がんのリスクが高まるそうです。

 

統計的に見ても、肝硬変に進行した場合、その後10年~20年の間に肝がんを発症するケースが多くみられることから、肝臓に慢性的な疾患を持っている方は、その進行を防ぐ努力が必要だと言われています。